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zoom RSS 初めてだと吹き抜け案を選びやすい

<<   作成日時 : 2017/01/24 18:00   >>

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 住宅の吹き抜け案について。
 ・・・よく考えた方がいい、と思います。
 吹き抜けは落ち着かないし、間が抜けた感じになりがちだからです。
 寒いという問題も多い・・・。

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 住宅は、人生に1回建てるか建てないか・・・という大事業。つい建て主は夢が膨らんでしまいます。
 だから・・・、吹き抜けというインパクト(衝撃)のある案を選びやすい、と感じます。

 それには設計者の問題もあります。
 吹き抜け案は建て主が飛びつきやすい、ことを知っている。
 2社競合の設計コンペなどでは、暮らしやすさより、選ばれやすい強い案をつくった方が仕事獲得に有利。
 
 「わぁ、すごい!」
 吹き抜け案は・・・初めて建てる建て主には選ばれやすい。

 設計者が「若い」ときにも問題が多いと思います。
 設計者自身がのめり込んでしまい、「すごい案」が生まれがち。
 (僕も若いときはそうでした。)

 #
 
 そして、吹き抜け案が実行されます。
 建て主が盛り上がってくれるので、設計は順調に進み、舞い上がっている提案もすんなり受け入れられ、家は完成します。

 でも・・・たいがいの場合、落ち着かない・・・。
 冷暖房が利かない。(冬なら、寒いことが多い。)

 別荘もそうです。
 別荘に吹き抜けが多いのはどうしてなのでしょう。
 はじけた建て主はつい吹き抜けに魅了されてしまう。

 日本の別荘は避暑地が主流なので、夏の暑さを逃げ、涼しい地域に別荘を建てています。
 吹き抜けがあると、冬が猛烈に寒い。
 冬は使われなくなります。
 (なぜ避暑地という言葉を使ったのかというと、避暑地に対して「避寒地」というものがあります。日本で言うと寒さを逃げ、暖かいところに建てる別荘・・・、例えば沖縄などです。)

 #

 僕にも吹き抜け案に反省があります。
 最近は吹き抜けをコンパクトに設計しようと思っています。

 この家(写真)はオーナー2軒目の家です。
 1軒目の家は・・・大きく吹き抜けていました、大空間。(当事務所の設計監理でした。)

 2軒目を建てることになりましたが、建て主も私も、大空間に反省があり・・・
 「もう少しコンパクトにしよう」
というのが、2軒目のテーマとなりました。
画像

 2/10の勾配天井。
 いちばん低いところで(左側)2m40cm、いちばん高いところで(中央右側)3m20cmとしました。
 高いままだと落ち着かないので、右のキッチン天井高さは2m25cmと普通より低くしています。
 こうして落ち着きと、天井高さのバランスをとることにしました。

 次の写真は吹き抜けではなく、天井の高い住宅、吹き抜けよりコンパクト。
 左の低い方で3m10cm、右の高い方で3m60cm。
 一般的な天井高さは2m40cmですから、70cm〜1m20cmほど高いことになります。
 勾配1/10です。
 こうして一般の吹き抜けとは異なるコンパクトな吹き抜けを目指しました。
画像

 吹き抜けは「強い空間」です。
 だから、図面上で選ばれやすい。
 
 暮らしてみると手に余るかもしれません。

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 以下はグーグルで「吹き抜け」をキーワードにしたときの検索画像です。
 「人に見せる」とか、「自慢する」ってときには十分効果的なことになっています。
 ところが「暮らす」を目的に考えたときは・・・、難があると思えます。

 吹き抜けの画像

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