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zoom RSS 転売できる家

<<   作成日時 : 2017/07/22 00:00   >>

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 気持ちの良い家とは転売できる家ではないか、という話し。

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 ある建築本を読んでいたら「快適介護ができる家」という記事がありました。
 家を新築するにあたって、老後を快適に過ごすための工夫がいっぱい、という内容です。

 段差無し、いたるところが手すり付き、車椅子への考慮も万全。
 建て主は60歳代で元気だというのに老人ホームみたいな家が完成してた。

 僕には抵抗のある家でした。
 いちばん抵抗を感じたのは間取りです。
 快適老後に特化しているので、間取りが特殊。見たこともない間取りで、これで暮らしやすいのだろうか。

 昔、堺屋太一氏の本にあった一文を思い出しました。
 「老後の家は病院の側に建てるのではなく、ゴルフ場の脇に建てる」というもの。

 老後の意欲について云々(うんぬん)しているのでしょう。なるほどと思った。
 ゴルフ場の脇だったら、簡単にゴルフに行けそうです。
 病院の側に家を新築するなんて・・・イメージするだけで気分が下がり、それだけで病気を誘発しそうです。
 (もちろん僕だって建て主さんの老後を考えていないわけじゃありませんが。)

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 似たような話しに「子育てしやすい家」という特集記事も見かけます。
 ヨチヨチ歩きの子どもがぶつかっても良いように角は丸くするべし。
 キッチンは子どもの遊びが見えるようにオープンキッチンがいい・・・なんていう工夫が満載記事。
 
 これもオカシイ。

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 そもそも、介護とか子育てとかに特化している家というのは時間軸が変です。
 その考え方は昔の考え方で、家の寿命が20年とか30年くらいしかなかった戦後の日本住宅の考え方です。

 昨今の家の寿命は長い。
 60年くらいは持つようになっているので、子育てに特化したり、老後に特化したりすると・・・、子育てが終わったり、老後が終わり、建て主が逝ってしまったら・・・家はいったいどうなるの?という問題です。

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 コトを売るのか、モノを売るのか・・・という話しがあります。
 例えば・・・「車は売らない、当社は車のある人生を売る」みたいなCMが流れます。

 ひきつけられるフレーズです。
 が、住宅の場合はコトを売るのではなく、やっぱりモノを売るのではないかと思います。
 コトは短い、家というモノは長いからです。
 コトなんて10年、20年でコロコロと変化します。

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 私が住宅にフレーズをつけるとするなら子育てや介護については言いません。
 「転売できる家」を考えるようにしています。

 誰かが買いたくなるような家。
 快適な暮らしができそうな家。
 欲しくなる家です。
 (逆に言えば、他人に渡したくない家、自分がずっと住み続けたい家、だと思います。)

 それを貨幣価値に置き換えて考えています。(他人に渡したくない家は価値が高い。)
 転売できる家です。

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 つまり、特殊な家をつくらない、ということです。
 特殊な家は自己流で買い手がつきにくい。
 また、建て主自身もその特殊性に10年後は飽きてしまいます。
 

 (残念ながら日本では中古市場が形成されていません。古くて良い家というのも二束三文で取引されています。が、考え方として貨幣価値の高い家は良い家だと考えています。) 

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