大きな家のその後ーーーーーーー2006-12-16(土曜)曇り

 10年ほど前に完成した住宅のお客様から電話がありました。久しぶりです。なにしろその現場は我が事務所から300kmも離れているのでお客様に会うこともめったにありません。
 
 こんどM市に店舗を開くのだそうです。電話はその設計依頼。
 今日は敷地を見に行きました。お客様と、当時その住宅を造ってくれた建設会社も同行です。ううむ、大きな敷地。駐車場だけで700台を想定しているのだそうです。

 10年経っているので、お客様も、建設会社のOさんも、そして僕も、皆(歳を取ったので)おそるおそる出会ったというわけです。(笑)
 当時、高校生と中学生だったお子様二人は、もう社会人だそうです。今は上京しているので家にはご夫婦が二人きり。

 「大きな家をつくり過ぎたかも・・・」
 お客様はそう言われていました。

 その家は平屋です。建坪は80坪もあり吹抜けもある大きな家です。敷地は350坪。そこに設計当初は4人で住んでいたのですが、今はご夫婦二人だけ。
 「もう女房とは話しをすることがないよ~。もう充分に分かっているし・・・だからお互いにじっと黙ったまま、あのでっかい部屋にいるんですよ。
 僕がテレビを観ているときは、女房は近頃、テレビゲームをやってるよ。ははは。
 会話がないよね」

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 このような場合、アメリカ人はその家を売りに出すと思います。もっと小さな家に移転して暮らし始めます。・・・家は売却できるからです。
 このblogでも僕はよく書くように、日本では中古住宅は売却できない(しにくい)ので(ストック住宅の市場がない。いったん使った家は二束三文になる。)、人はずっとその家に住み続けなければならないのです。
 とても合理的だとはいえません。
 たった10年で・・・家の状況ががらりと変わる。考えさせられます。

画像


 「第一案ができたら今度は我が家に来てください。そこで打ち合わせしましょう」
 「ぜひ行きます。奥様にもお会いしたいし・・・家がどうなっているかも見たいので」
 「じゃ待ってますよ」
 ということで別れました。 
 写真は帰りの新幹線MAXです。

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