竹中工務店の色見本帳ーーーーー2007-01-24(水曜)曇り

 壁や天井の塗装で・・・よい色をつくり出すことは至難の技です。白い壁の色といっても・・・淡い白色から濃厚な白色まで・・・建築で塗る塗装面積は大きいので、ほんのわずかな「一万分の一滴」の赤が・・・白色を微妙に変化させ、それは空間に影響してきます。

 結局のところ、どのような色見本帳を建築家が持っているのか・・・。それが重要になるのです。
 昔、竹中工務店に工事依頼をしたことがありました。そのとき、竹中工務店に「竹中カラー」という見本帳が存在していることを知りました。
 竹中工務店が現在、何となく「よい工事をしてくれそうなイメージ」があるのは、この色(竹中カラー)のせいではないかと思えるほど、この色を塗った室内空間は独特の気品を創りだすのです。

 昔はこれがなかなか手に入らず、それは一種のノウハウですから秘密の見本帳だと僕は考えていました。・・・ところが、現在はこれがオープンになっているようです。
 事務所の今野が関西ペイントから送ってもらいました。
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 微妙な中間色の白が並んでいます。普通の人にとってはなんでもない色見本帳でしょうが・・・これは重大なノウハウなのです。

 新見本帳には「発行に当たって」という解説が載っています。
 以下その内容を書き出してみます。

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 NTカラーは1962年に竹中工務店の岩本博行氏によってつくられた基準色で当社の作品づくりの中で40年以上にわたり使用されてきました。
 創始以来17回の改定をかさね今日にいたっています。
 建築に使われる色はその風土や街並み、あるいは伝統や時代性といった要素に加え、機能性、汚れや退色などの機能面等様々な側面から検討されなくてばなりません。その意味において、当標準色は竹中作品の一側面を表現しているといってもいいかもしれません。
 当見本がより広く使用され建築文化に少しでも貢献できればと考えています。

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 このような技術の公開が、現在、竹中工務店がワンランク上の工事をするのだというブランドイメージに与(くみ)しているのだと思うのです。

 NT COLORS 2004 見本帳入手先
 関西ペイント  03-5711-8904
 ロックペイント 03-3640-6000
 日本ペイント  03-3740-1488
 
 定価 2000円

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