フラット35という住宅ローンと200年住宅ーーーーーーーー2007-11-20(火曜)晴れ

<GA 小林>

 日本の住宅ローンはどうもおかしい・・・という話しはこのblogで何回かとりあげました。
 住宅ローンは「住宅の価値」に融資しているのではなく、借り手の信用度(収入とか大会社勤務であること)に貸付をしている・・・というわけです。
 「住宅の価値」を評価していない証拠は・・・借りる方が「生命保険」に入らされるということ。・・・命が担保になっています。

 この話しをシェークスピアのベニスの商人にたとえた本に出会いました。
 (住宅は金融商品である・著者-鵜沢泰功・新建新聞社)

 ベニスの商人という物語は借金のかたに肉体の一部を差し出すというものですが、生命保険に入らねばならない「住宅ローン」と「ベニスの商人」はよく似ています。(死んでお詫び?する、連帯保証人が自殺?)
 住宅ローンは本来そうあるべきものではないだろう・・・という話しです。

 家を取得することは国民の最低の権利です。「家の充実」は国の繁栄につながり、そのことが日本の充実につながる。その取得にベニスの商人みたいな住宅ローンは、オカシイ。

 20年、30年と払い続けられる人は幸せですが、そうでない人もいます。住宅ローンは国家的な政策として、ベニスの商売は、もうやめてもらいたいと思うのです。

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 どうやら、国もこれはなんとかしたいらしい。
 その第一弾が「フラット35」という住宅ローン。我々の概念にない、新しいローンが今生まれています。

 旧住宅金融公庫を引き継いだ・・・新生・住宅金融支援機構が商品化。住宅ローンの債券を証券化して、投資家に売る・・・。(現実にもう売っている)

 その心は?
 多分、市場の活性化なのではないかと思います。 
 なにしろ、今話題のアメリカの住宅ローン担保債券(MBS)は470兆円規模もあります。アメリカ国債発行額364兆円より100兆円以上も大きいのです。
 日本のMBSは1.46兆円・アメリカの3%しかありません。(日本の国債発行額はアメリカより大きくて386兆円です)(2003年・2004年)

 その欧米の仕組み(MBS)を導入した住宅ローンの証券化。
 これで生命保険に加入しなくてもいいのかと思いましたが、やはり日本ではまだそこまでいっていないようです。

 がそれでも、フラット35は・・・以前の住宅ローンとは全然異なっていて、これからの日本が変わることを予感させます。(行政改革)
 おりしも、福田康夫首相が提言している200年住宅は(今年5月発表・自民党政務調査会)・・・おそらくこのことと関係があるのでしょう。

 家は10年、20年暮らしたとき、住宅ローンの返済額に見合った残高で売却できなくてはなりません。担保できる価値が残っていなければなりません。 

 200年住宅には12の提言があります。
http://www.jimin.jp/jimin/seisaku/2007/pdf/seisaku-007a.pdf#search='200年住宅'

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 前述の本の中に、いいことが書いてありました。
 例えば、35年の住宅ローン。
 35年先の経済事情など分からない。誰も分からないのに、時の経済事情で動く金利上昇を変動金利という住宅ローンで、個人に負担させるというのは、オカシイ。
 なぜなら、住宅は公のものであるからである。

 ・・・・という意味で考えると、「フラット35」という住宅ローンは35年間の固定金利であるところが、意義のある第一歩だと思えるのです。

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