建築の性能基準というのは少しおもしろいーーーーーーーーーー2007-11-26(月曜)晴れ

 
<GA 小林>

 ニチアスがアスベスト板の耐火性能を偽装しました。

 「火に強い家」ということはどういうことなのでしょう。
 ・・・実はよく分かりません。
 無限に火に強い家というのは・・・たぶん家にはならないので、戦車みたいな家になるのだろうと思います。それでは困ります。

 だから、たくさんの人が集まって基準をつくりました。
 ある材料が30分燃えなければ良い、というのが現在の最低基準です。30分耐火といいます。・・・45分間燃えなければ・・・45分耐火。ニチアスはこの燃えない時間を誤魔化した。しかし、性能基準にはもっといろいろあって、1時間耐火、2時間耐火というのもあります。

 燃えない基準は時間で決めているのです。
 では、30分耐火ってどうして30分なのかというと・・・例えば30分間は燃えない外壁があるとすると、30分の間に消防車もやって来る、消火活動もできるから・・・30分なのです。10分とか15分耐火という基準がないのは、消防車が到着していないから・・・存在しないのです。

 厳重な1時間耐火とか、2時間耐火というのは、中高層建築の躯体(くたい)で使われます。建物の低層階が早々と燃えてしまっては困るので、1時間以上、2時間以上、火に耐えてくれる骨格がほしい・・・というわけで2時間耐火です。

 基準は設計者のものさしでしょう。これがないと建物は設計できません。
 例えばバルコニーの「落下防止基準」。
 床から1.1m以上までに手摺や壁があればいい、という基準になっています。この高さがあったのに(バルコニーから)人が落ちたら、落ちた人の責任になります。もし、この高さが不足していると設計者や建設会社の責任であって・・・、そこから絶対に落ちない・・・という基準ではありません。(責任範囲を決めた)

 近頃はおもしろい基準があります。防犯の基準です。
 5分防犯、10分防犯といいます。こちらも時間で決めています。泥棒が5分かけても開けられないドアとか鍵。10分かけても開かない窓・・・そのような基準があるのです。基準監督員が泥棒役をやって認定するのでしょうか。。。

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この記事へのコメント

のん
2007年11月27日 21:45
私は賃貸マンション暮らしですが、我が家もH20から火災報知器の設置義務があるとの事で、本日工事を行いました。
取り付け業者に話を聞きましたが、保守点検は行わないとの事(自主確認のみ)
これではズボラな人は電池が切れても知らない(放電しても知らせる機能がない)ので実際の火災の時は意味無いでしょう。
GA/小林
2007年11月27日 23:10
 電池タイプもあるのですが・・・一般電気タイプもあります。
 賃貸だから、電池式になったのでしょうか?
 ちょっと残念。
のん
2007年11月28日 15:07
すでに入居済みの世帯なんで、電気工事を行うと抵抗が多いと考えてたのでしょう…
どうせ設置するのなら、受信機まで配線して自己診断機能を付けて欲しかったですね。

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