これからは建設会社が倒産しても大丈夫ーーーーーーーーーーー2008-02-01(金曜)曇り

 
<GA 小林>

 すごい法律ができました。
 この法律は今、業界で最大関心事なのではないでしょうか。
 これから・・・新築住宅をつくる建設会社は、お客様のために保証金を供託しておくか、保険に加入することになる・・・そのような法律です。(住宅瑕疵担保履行法:2009年10月1日引渡し物件以降)

 供託金は1軒の家で2千万円以下、かなりの金額です。年間500棟くらい家を建てる建設会社だと、供託金は1億4千万円くらいになるのです。それを国にあずけておく。

 ・・・姉歯事件の影響。
 倒産してしまった建設会社に瑕疵(かし:後になって分かる問題点)があったとき・・・家を建て直すか、部分的に直す必要があるのですが・・・消費者のためにその費用を準備しておくという法律。

 余力のない建設会社はどうするか?
 保険に加入します。建設会社が倒産していて問題が出たとき、保険会社が費用を補償してくれるという法律です。

 消費者保護?
 まったくその通り、すばらしい法律だと思います。
 ・・・が、とにかく急にこの話しが持ち上がってきたので、業界はびっくりしている・・・というのが本音でしょう。

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 1億円、2億円という供託金を預けておける大建設会社(大住宅メーカー)は問題がないのかもしれません。
 供託金を用意できない小さな建設会社は保険加入をしなければなりません。 
 この保険が・・・僕としては少し問題になるかも?と考えています。

 当然ですが、保障をする保険会社は・・・危なそうな設計や防水工事には(どうしても)口を出すことになります。(保証部分は構造と雨漏り)
 がっちりした規定書がつくられることになるでしょう。

 例えば、バルコニーと掃き出し窓の段差は15㎝以上なければいけない・・・というような具合になります。15㎝以下だと保証不可・・・、雨漏りしやすいので保険に加入できなくなるでしょう。
 
 例えば、木造サッシュは雨漏れしやすい。当社では保証をしませんと言われると、これも保険加入ができなくなるでしょう。
 簡単に言うと、弱小企業は保険会社の言いなりになる。保険会社はたいがい大資本なので、大きな資本の言いなり。。。 だからこそ、「消費者保護」だと思えますが・・・。

 なんだか縮こまった社会になるような気がします。
 雨漏りするかも知れない木製の窓は・・・保険会社はうんと言わないわけですから・・・昔風の木製建具は使えなくなるということです。つまり、自由度が減るということ。

 消費者の保護を求めると、規則がいっぱい増える・・・難しいものですね。
 不自由な社会がやってくるような気がしています。

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 すべての商売に供託金や保険加入が導入されると、確かに消費者保護になるでしょう。
 「冷凍餃子」を販売するには、中毒の可能性があるので販売する業者は100万円の供託金が必要になる・・・そういう法律です。
 中毒で死にそうになったら、医療費が供託金から支払われる。

 保険会社は、残留農薬の危険性ある中国製品を扱う会社には、保険保証はしません、というような話しです。

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 消費者保護のこの法律が任意制なら僕には理解ができます。保護を求めたい人が利用できればいい。
 ところが世の中にはおもしろい人がいて・・・雨が多少漏っても・・・、地震で壊れてもいいから、オモシロイ家を建ててくれというような人がいるのです。(僕の場合でも何回かそういう人がいました。)
 意外にもそういう人が時代を開いたりすることがあります。そういう人への配慮はどうなるのだろう。

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 2009-04-15追加記入(上記blogを書いて1年後の感想です。)
 この法律はいよいよ実行される現在での感想は、上記の記述ほど内容が厳しいものにはなりませんでした。
 供託金や保険加入については義務化され罰則規定も用意されましたが、すべての新築住宅に適応されるため保証の施工基準はたいへんゆるいものになり、上記の記述ほど自由度は下がりませんでした。
 この点については、改めてblogを書こうと思います。
 

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