時間を取り入れた設計であるべきではないだろうかーーーーーー2008-04-22(火曜)晴れ

<GA 小林>

 建築の相談会。
 今回は日曜日に開きました。

 リフォームの相談。
 費用は3千万円ほどかけられるとのこと。
 ・・・リフォームだとすると、すごい金額です。

 第一の問題点。
 その家は小ぶりな住宅で80m2ほど、築27年。ここに4人家族で暮らしたいのだそうです。
 僕がいちばん迷ったのは、家が小さいということ。今は二人のお子さんが幼児なので気にならないのかも知れませんが、そのうちにきっと家が狭いと感じるようになります。
 その家に、3千万円もかける意味があるのだろうか?・・・狭くて移転したくなるかもしれません。

 断熱性能を上げたいと言われるので、古い家に外断熱を施し、ペアガラスに交換し・・・できないわけではありませんが、それももったいない。古い家にそれだけの価値があるのだろうか・・・。
 27年前の木造住宅の基礎はおそらく貧弱だろう。耐震性能も劣っているだろう。

 第二の問題点。
 お子さんが小さいので子どもの様子を見ながらキッチン作業ができる家にしたい。
 だとすると、キッチンの位置は大きく動かす必要があります。これにも費用がかかります。

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 お話を聞いていくと、隣の家には(高齢の)両親がお住まいだそうです。
 もう高齢なので、その家は将来空き家になるのかも知れません。
 
 僕は思いました。
 時間軸をもっと取り入れて考えた方がよいのではないか、ということです。
 10年後、○○家(相談者の家)は家族構成がどうなっているか?  15年後はどうなっているのか? ご両親は健在でしょうか。
 
 その価値に見合ったリフォーム(投資額)を考えた方がいいのではないでしょうか。3千万円もかけるというのはすごいことです。
 ○○さんはなるほどとうなずき、もう一度考え直してみるとのことでした。

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 家の設計には時間軸の視点が大切だと思っています。
 20年後、30年後にも・・・・その家には住み続けることになりますが、そのときの家族の環境はどうなっているのでしょう。
 親は生きている? 子どもはどうなっている?
 子育てに便利な家は意味があるのでしょうか・・・子どもは10年も経つと、もう青年です。

 ひょっとすると僕たちは「消費する文化」に浸っているのかもしれません。家の遠い将来のことを考えない傾向があり、目前の視点で家をとらえます。消費する住宅です。
 
 ところが、昔の日本の住宅は消費する住宅ではなくて、孫の代までを見据えた住宅だったと思います。100年くらいを視野に入れています。白川郷の民家や、城下町の町屋・・・、とてもスパンが長い設計です。
 そういうスパンの長い家というのは、子育てに便利な家?という風には考えてはいないのです。

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