古いから、古くならないデザイン
日本の住宅寿命が約30年ほどだ、というのは・・・少し短すぎて先進国「日本」としてはいろいろ物議をかもし出しました。
日本の住宅は欧米住宅に比べると、かなり寿命が短い。欧米の1/3くらいの寿命です。(30年くらいで取り壊されてきました。)
寿命が短い理由のひとつに、デザイン問題があると思います。
これまでの日本住宅は20年ほど経つと外観デザインが古臭くなってしまうのです。
古臭いと・・・人の心理として新しい家に建て替えたくなります。
デザイン問題は、日本住宅の寿命が短い一因だともいえます。
欧米の住宅はこの「古臭くなる外観」問題を意識していると感じます。
家を新築するとき、そのとき流行っている、最新デザインを採り入れません。
新しいデザイン(=流行のデザイン)にすると、流行りものは20年くらいで逆に古くなってしまうからです。
欧米住宅は基本的に古臭い様式建築を踏襲します。
アメリカの住宅外観
上はクリックすると・・・この場合はアメリカ住宅ですが、様式を踏まえた家だということが分かると思います。(または様式住宅の亜流。)
様式建築というのは初めからデザインが古いのです。
日本のように新進気鋭のデザイナー住宅のような、最新デザインを採り入れることがありません。
それは何故?
いつまで経っても古くならない、変わらないデザインが、住宅に求められるからです。
それが様式住宅の特長です。
こちらは、ヴォーリズが建てた住宅です。(2棟とも)
先週、近江八幡市(滋賀県)に行ったので写真を撮ってきました。
100年も経っているのに(大正3年建造)、まるで今どきの住宅デザインと変わりませんでした。リフォームされていたので新築住宅が建っているのかと思ったくらい。
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日本にも様式建築があります。
和風住宅です。
こちらは歴史が長い。
和風住宅の外観
数寄屋風住宅の外観
この写真は私たち事務所が入っている住宅です。
和風様式を借りたデザインなので、いつまで経っても古くなりません。(初めから古いっていうわけです。)
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何年経っても古くならないデザインについて考えている建築家はいると思います。
でも純粋な和風建築は費用もかかるし、普通の人にとって敷地はそう広くないので、なかなか建てることができないのが和風住宅でしょう。
また、欧米文化がこれほど浸透してきたので、和風の外観が自分の好みに合わないということも手伝って、和風嫌いの人も多い。
新しい日本の様式建築は今、模索されている、と思います。
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