間口と奥行き

 
 永住型別荘の間取りです。間口が広いのに奥行きが小さいのは工事費用との関係です。

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 南に向かって下がる傾斜地。
 建物はなるべく間口を広げるようにしています。
 理由は居間食堂の開口部を大きくできるから。
 自然との一体感が強くなります。
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 別荘の得意な設計者が言っていました。
 「別荘は小さければ小さいほど(自然との)体感度が上がる」
 「いちばんいいのは、テントだ」

 それを聞いたときなるほどと思いました。
 だからテントでキャンプをするのは体感度が大きくなり、楽しいのかあ・・・。

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 この建物の特徴は間口に対して、奥行きが浅いことです。
 根本的な理由は予算がないからです。間口は広い、奥行きも深い、というのでは・・・建物が大きくなってしまい予算的に成り立ちません。

 しかし、奥行きのないことを逆手にとることにしました。
 居間食堂の奥行きを2.73m(タタミ1枚半)にすると(普通なら2.73mの奥行きは狭すぎるのですが、しかし)、結果として、(奥行きが狭いために)自然とのつながりが強くなり体感度が上がってきます。
 南面には大きな開口があるからです。

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 キッチンの前にあるのは暖炉。
 暖炉は壁側に配置するのではなく、中央に配置します。
 それがもっとも効率的。外壁側配置だと暖炉の熱が外壁面に逃げてしまいます。
 暖炉を「感じる」ことが有効なのは中央配置です。
 間口も長いので火が家の中央にあるのは意味があると思いました。

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 水回りへの入り口については、やや考えました。
 居間の脇、ピアノのところから入る。
 奥行きが浅いので、このドアをいつも開けておけば水回りに南面からの光が入ります。

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 寝室は2つ。東西に分散させています。
 ご夫婦が別々に眠ってもよいように・・・。どちらか一方が深夜遅くまで起きていてもよいように・・・。万が一、誰かが泊まるとき、泊められるように・・・、寝室は分散2つなのです。

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 間取りを立てるとき、家の中の視線について考えます。
 視線が遠くに飛ぶような間取り。
 西の寝室から・・・東の寝室まで・・・ずっと見通せる間取りは、小さな建物を広く感じさせることができます。間口が長い場合の長所です。

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 予算的に建物はもう大きくできません。
 悩むのは収納スペースが少ないこと。

 傾斜地の基礎を利用して地下(といっても傾斜地では地上)に倉庫状スペースを設けました。自転車も入れる予定。(自転車が雨ざらしなのは最悪。)

 別荘では普通の住宅には無いものが必要です。
 オノとか、ノコギリとか、チェーンソーとか、野外用の道具がいっぱい、薪置き場なども必要。

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 間取りはスペースとの戦い、つまり予算との戦い。奥行きを浅くするのは一つの方法です。

 1階面積は 84.99m²(25.70坪)です。

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