二世帯住宅のこと

 
 二世帯住宅の設計はむつかしい。
 というのも、やっぱり親世帯の寿命を予想し、死後の使い方を考える必要があるからです。

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 10年、20年、30年先、親は亡くなっている可能性が大です。
 親が使っていた部屋はその後どのように使うのか。
 意外に考えない傾向があると思います。

 その理由。
 戦後65年、日本の住宅は寿命が短かった。30年くらいで家を建て替えてきたので、私たちには30年くらい経ったら、家は建て直すというイメージがあるのです。
 「10年、20年先を考えない家づくり」
 それは、刷り込まれています。

 でも、もうそういう時代ではないのはあきらかです。
 回りを見渡して、人生に2度も3度も家を建て替えた人など、少ないと思います。今は一生に一回、家を新築することが精いっぱいの人が多い。
 だったら、親世帯が亡くなったときの二世帯住宅を、新築するときによく考える必要があります。

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 住宅として考えたとき二世帯住宅は特殊解です。
 貨幣価値に置き換えてみるとすぐにわかる。売りに出したとき、買い手がつかないのが二世帯住宅です。
 キッチンが2つあって、浴室も洗面所も2つある家なんて、そんな奇妙な家を買う人は、そう・・・いません。

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 親世帯と若世帯か複雑に入り組んでいる間取りがいちばん対応力がないと感じます。
 スパッと分離されていて、どちらかの世帯を賃貸に貸し出しできるような家。(都会ではそういう家の方がいいかもしれません。)

 地方ならどうでしょう。
 借り手がいないのなら・・・、若世帯が親世帯スペースをその後上手に使える間取りを考えた方がよいと思います。

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 ところが・・・ムツカシイのは親世帯が亡くなったときの使い方を、若世帯が親と相談しながら建てなければならないという点です。(嫁姑問題が絡むときもあり、なおやっかい。)

 二世帯住宅を建てる場合のポイントは中途半端な二世帯住宅は奇妙な家だという、ことなんです。

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