水道加入金・権利金・納付金

 
 敷地に水道を引くときの加入金は額が大きい、個人負担はかなりのものです。
 水道局はそれを公平性で説明しています。

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 多くの建て主が水道局の加入金には悩まされると思います。金額が高いから。
 「水道を引くには権利金がいる」
 たいがいの人は知らないと思います。

 今回の敷地を調べに行ったら、20万円ほどかかることが分かりました。(市によって値段は違います。)
 (水道加入金、水道権利金、水道局納付金など、言い方は全国まちまちです。)

 どうして、水道には加入金・権利金が要るのかと言うと・・・、地域の水道施設をつくるときに大きな費用がかかっているからです。
 あとから加わる人には(公平性のために?)施設をつくったときの・・・負担金を徴収する、というのが主旨。
 (毎月の水道料金とも違い、引き込むときの水道工事費用とも異なり、水道利用のための権利を水道局から買う費用です。)

 そう聞くと、「そんなものかな」と、建て主は納得して加入金を払うのです。
 しかし、私は(ここまで社会が進歩した以上)加入金制度はおかしいと考えています。

 やくざチックに言うのなら、
 「場所代をまず払ってくれ!」
っていうことです。

 都市ガスは水道局のような権利金が発生しません。(私の知る範囲では。。。)
 道路を掘削し各敷地に「商品をお届けする」のは、ガスも水道も同じなのに、水道だけが権利金を納めさせて、市民を混乱に巻き込んでいる、と思います。

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 いっぽう、東京都には水道加入金がありません。(権利金不要です。)
 他府県ではほとんど加入金が必要なのに、です。
 また、川崎市や横浜市も同じ市内に3年以上住んでいる人は、加入金が不要です。
 人口の多いところでは、水道施設に対する一人あたりの負担が少ないという理由から、かもしれません。

 建て主は加入金で混乱します。
 「公共水道に権利金が必要」だなんて思ってもいないからです。(今どき場所代なんておかしいですから。)

 建設会社も権利金は自分が行う「工事費用」ではないので、見積もり書の中に書かないことがあります。(そんなやくざチックな話しには加わりたくない、という考えも。。。)
 水道加入金・権利金は、見積書から漏れやすい。

 知らない建て主には青天の霹靂(へきれき)。
 20万円を払わないと(権利金は市によって異なる)水道が使えないことに、後になって気づきます。
 市民混乱の原因をつくっていると感じます。
 (先にも書きましたが、ガスには権利金(加入金)がない。)

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 さらに問題なのは、水道の引き込みは建て主自身が行わねばならない点です。
 面している道路の反対側に本管がある建て主がもっとも悲劇です。
 道路の反対側まで掘削工事を行う必要があり、費用は個人負担、そして巨額です。20万円とか、30万円とかかかります。前述の加入金・権利金と合わせると、40万円・50万円もの個人負担。

 道路がバス通りのようなグレードの高い道(道路には強度上のグレードがある)に面していると、道路の復旧費はさらに大きくなり、工事費だけで5・60万円かかることもあり、合算すると70万・80万円。

 一方、ガス工事では、道路から敷地までの引き込みは無料です。(ガス本管が道路内にある場合です。)
 ガスという「商品」を敷地までしっかり届けてくれ、道路復旧に建て主が関わることはありません。

 電力も同様です。
 電気を引き込むのに加入金・権利金なんて要りません。

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 どう思いますか・・・。
 権利金を取るのが「水道」、権利金を取らないのが「ガス・電気」・・・、どちらが建て主にとってよいのでしょう。どちらが公共といえるのでしょうか。

 権利金や引き込み工事について、水道局はそれを公平性という言葉で表現しています。
 施設をあとから使う人は、権利金を払って下さい・・・という公平性。

 どこかピンとこないのです。

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 公平性は時代とともに変化するのかもしれないと思います。
 確かに、100の世帯が出資し合って、水源から水を引いた場合、後からきた101件目の人が同じ水道料金で水を利用できる、というのは不公平だと思います。
 101件目も102件目も権利金のようなものを払うのは当然でしょう。

 が、施設利用者が増えてきて、5万人とか10万人もいる地域で・・・、または1億人もいる日本国で・・・、どこかのポイントで人口の閾値(いきち・しきいち)を越えたとき、別の公平性が生まれるのではないかと思うのです。

 後からやってくる人は(も)高くなる、という公平性は近代社会ではないような気がします。 
 例えば、バス料金は遠くに行く人は高くなる、という仕組みです。近い人は200円で、遠くまでバスに乗る人は400円かかるという、距離「遠」は高額になるという公平性は一見合理的です。

 しかし、近代社会でそれは公平なのかという疑問です。
 東京・都バスのような均一料金という公平性もあるからです。均一料金になると地域が平均化します。
 アメリカの高速道路は無料だからこそ、一極集中が起きにくく、大都市が分散できているのではないか、とも思えます。 

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 少し脱線しました。
 書きたいことは、(1)水道加入金・権利金は個人にとって負担が大きすぎる、ということ。
 また、(2)引き込む工事費用は前面道路の性格に大いに影響を受け、個人負担が高額になりすぎること。

 ガスや電気のような加入金・権利金が要らない仕組み、引き込み負担のない仕組み・・・、そのような公平性にどうして水道だけが到達しないのかが不思議です。

 参考:

 今回のBlogは敷地内に水道管の引き込みが無い場合の話しです。
 前の人が使っていた既存引き込み管があれば、それを利用することができます。また、加入金・権利金も既存の権利を引き継ぐことが(たいがい)可能です。

 ただし、既存引き込み管がφ13㎜の場合、現在の住宅設備(主として湯沸かし器)は圧が不足してうまく作動しません。φ20㎜、φ25㎜などに引き込み直す必要があります。
 この場合、加入金・権利金に差額が出る地域が多いものです。(管の太さが大きいほど加入金・権利金は高くなるからです。)
 詳細は水道局にいくとすぐ分かります。

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