囲む家(修正版)
住宅が発表されない理由について。
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今日は囲む家の平面図をblogにUPしたので、建て主さんに
「UPさせてください、よろしいですか?」
了解をとりました。
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でも・・・ダメでした。
私が思うに家が「いい家すぎるのだと思います」(自画自賛です。。。)
特長があって、多くの人がなるほどと思ってくれる間取り。
やっぱりプライバシーに抵触してしまう。
近所の人にはその家がどの家かも分かるし、間取りまで読み取れるので・・・問題が多いというわけ。
(私もそれはよく承知。)
特長もなくツマンナイ家だったら、よかったんですが。。。。
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そんなわけですから、TVや雑誌に発表される家っていうのは・・・最近の傾向として・・・、
ツマンナイ家。
奇抜な家。
とんでもない家。
安い家。
本当にいい家で、愛おしくて、建て主さんが大切にされている家は・・・発表されない、というわけです。
残念なんですが、住宅はプライバシーのかたまりだから、仕方ないです。
で、以下は文章だけのblog。(間取りはカット)
ときどき庭を囲むタイプの家をつくっています。
設計者にとって、生活の場から庭がどのように見えるのか・・・は、もっとも大きな関心事です。
庭を囲む手法はもう何回か行っていて、この手法を採ると家のプライバシーはものすごく向上します。
(隣家の)どこからものぞかれないという・・・不思議な安心感は家に絶大な影響があります。
よく、庭でバーベキューをやる、という希望が。
ところが実際には、バーベキューをよく行う家はそんなにありません。
庭のプライバシーが低いからです。
隣近所の目もあって、最初の一二回は派手にやるけれど長続きしません。
この家ではそれが可能です。不思議な安心感というか・・・。
庭を介して、自分の家が向こうに見えるというのも面白い雰囲気です。
視線が遠くにまで通るので、家に広がりがある。
家族が何をしているのか・・・何となく感じることもできる。
庭を囲む家は独特な雰囲気をつくり出してくれます。
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