収納やクローゼットの設計

 
 収納やクローゼットについて、経験上から得たポイントです。

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 収納には2つの手法があると考えています。
 1) 納戸タイプ。収納を一部屋でまとめるタイプです。(図では「a」)
 2) 通路タイプ。廊下などの通路に、戸棚のように配置するタイプ。(図では「b」と「c」、緑と青色)
 どちらが良いのかということではなく、それぞれに特徴があるってことです
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 ■■ 納戸タイプ。(「a」オレンジ色)
 1) 4畳半とか6畳間とか、まとめて一部屋をつくればよいので・・・間取りがつくりやすい。これが最大の特徴です。
 2) 納戸タイプは他の部屋からは見えないので何でも収納ができる。形の不揃いなもの向き。
 3) そして・・・納戸タイプは工事費が安いのです。(後述)

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 ■■ 通路タイプ。(「b」「c」緑・青色)
 3) 通路に面して配置をするので面積的に有利です。
 通路や廊下はもともと必要なので、通路を利用しながら配置をすると面積効率が上がります。
 緑の「b」や青の「c」・・・これらに使っている面積分を、全部まとめて納戸タイプでつくろうとすると、相当大きな部屋が必要になってしまいます。
 通路タイプは面積が節約できる。

 ところが、通路タイプには欠点があります。
 収納に扉が要る、という点。
 中身が見えるのはオカシイので扉をつけると、扉に費用がかかります。
 扉は工事費のなかでは費用がかかる方、家具風の扉にすると、費用はさらにUPします。

 「c」の青色は息抜きのような部分。
 全部をクローゼット状につくると圧迫感が生まれ、廊下は狭く感じます。
 「c」のようにサイドカウンターにして、下部だけを収納とすれば飾り物も置けるので廊下にゆとりが出ます。

 総じて、納戸タイプは工事費が安い。
 通路タイプは収納力UPですが、扉に費用がかかります。

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 「窓との関係」について。。。。
 「a」の納戸タイプには小さな窓があります。
 どうしてこの窓が小さいのかというと、窓から入る光です。
 窓が大きいと衣服が紫外線焼けしやすい。(建て主さんからの指摘)
 納戸での大きな窓は要注意です。
 (実物件では小さな窓でも紫外線カットフィルムを貼ります。)

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 「照明との関係」について。。。。
 クローゼットの照明は、普通、それほど気にかけないと思います。
 適当な明るさというか、適当な暗さでよい・・・みたいな。
 
 下図は当事務所の失敗例です。
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 廊下タイプの収納、オレンジ部分がクローゼットでした。
 赤い丸が廊下のダウンライト照明。
 廊下として設計したので、照明は普通の配置です。

 ところが、クローゼットとして考えると、暗すぎました。
 「黒っぽい生地」や「濃紺生地」の風合いが似ているため、暗いと区別がつきにくい。(こちらも建て主さんからの指摘)

 クローゼットではアレコレ考えて洋服選びをします。部屋は明るくないといけない。
 結局、照明器具を増やし、2灯から5灯にしました。
画像

 クローゼットは明るい方がいい、という失敗でした。

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 紫外線や照明の話しはやや蛇足でした。
 が、間取り好きの人のためには・・・・収納は「納戸タイプ」と「通路タイプ」があるということ。
 2つの手法を知っていると、間取りづくりは上手になります。

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この記事へのコメント

フランキー
2015年08月14日 14:50
ナルホドです。
失敗例として書いているところに度量を感じます。
2015年08月15日 11:45
 こんにちは、フランキーさん。
 前回いただいたフランキーさんのコメントを参考に、クレームや失敗についてときどき書いていこうと思いました。

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