解体工事には苦情が多い

 解体工事にともなう近隣苦情の話しです。
 
 昔の解体工事は家を壊して「更地」にすることが目的でした。
 それが今では「丁寧」に壊す、という難易度の高い工事を求められるようになりました。
 近隣苦情が多いからなんです。

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 昔は、確かに・・・乱暴でした。
 ブルトーザーのような重機がやってきてバリバリと一週間で壊す、みたいな解体工事。
 音は出るし、ホコリは舞うし、振動も凄かった。
 解体工事なんてそういうものだという世情でした。

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 今は違います。
 ・a 丁寧に壊す
 ・b 近隣への影響を考える
 ・c 廃棄物の分別をする
 ・d 石綿処理(屋根材に多い)

 「更地」にすることは本来の目的ですが、「壊し方」が問題なのです。
 それが価格に影響しています。

 以下は同じ住宅で相見積もりを取った場合。
 ・場所      東京・中野区
 ・規模      木造2階建て
 ・延べ面積   113m2 (約34坪)

 ・A社   約160万円 (ヤバイ?解体業者)
 ・B社   約260万円 (上場企業の建設会社)
 (どちらも消費税込み)

 先日の工事では100万円も値が開いてしまいました。
 建て主には驚くようなことですが、よくあることです。
 A社に依頼するか、B社に依頼するか・・・100万円の価格差をどう考えるのかは難問です。
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 私は解体工事について思っていることがあります。
 新築工事を依頼する場合、建設会社には解体工事をセットで依頼した方がBetterだということです。


 安いからと言って直接、解体業者に別途依頼をすると、解体の目的は「更地」になりがち。
 「丁寧な壊し方」がおろそかになるんです。(a図)
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 いっぽう建設会社を通して解体工事を行うと、建設会社の目的は「新築工事」。
 「更地」が目的ではないので、丁寧に壊さないと、その後の近隣苦情に悩まされることを知っているからです。
 解体業者を「丁寧な解体」に誘導せざるを得ないし、「丁寧な業者」を選択することになります。(b図)
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 ある芸能人は解体工事で失敗をしました。
 解体業者の「壊し方」が悪かったので、近隣から苦情が出た。
 ワーワーと揉めているうちに、建て主は芸能人の〇〇さんだということが知れ、それほどの有名人なのに社会性が欠如しているのではないか。。。住民運動みたいなことになりました。
 話しはこじれ・・・、芸能人○○さんは新築住宅を断念したことがあります。
 (私は現場の隣家から相談を受ける立場でした。)

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 音、ホコリ、振動。
 解体工事では避けられない事象です。
 そこへもってきて、今解体現場には外国人が多い。
 外国職人さんには言葉が通じない、彼らがどんな人なのかも分からない、不安さが隣家人には解体現場を複雑にしています。

 解体工事には苦情が多い。
 設計監理者・建設会社の「質」が問われることが増えてきたと感じます。
 
 それを決定する建て主の裁量と関係があるところです。

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