勾配天井

 勾配天井は平屋とか最上階でしかできません。
 できそうでいて、できないのが・・・勾配天井。
 そのため特長を生かそうと思ってついやり過ぎてしまうのが勾配天井です。

 勾配天井は冷静につくった方が気持ちの良い家ができる、という話し。

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 普通は目いっぱいに・・・屋根(躯体)の勾配を利用してしまいます。
 こんな具合。
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 この図の場合、屋根勾配は一般的な4/10。屋根と天井の勾配を同じにしてしまった場合です。
 安易に考えてしまうと、こうなりがち。
 確固たる理由が無いと、人の習性として勾配を揃えてしまいます。

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 屋根は(屋根にも)理由があって4/10勾配なんです。
 (例えば外観デザインから4/10だったり、水はけの良さから4/10勾配になっている、という理由。)

 天井を屋根と同じ勾配にすると、室内には室内のデザイン事情があるのに・・・、それを無視することになります。
 で、たいがい失敗します。(私自身、何度も失敗しました。)

 天井の勾配はいい加減に決めてはいけないのです。
 上図の場合、天井勾配は強すぎると感じます。

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 強い勾配天井は当初・・・受け入れられやすい、という問題があります。
 
 ・ 勾配が明快だと(ゆるいより強勾配の方が・・・)分かりやすいから。。。
 ・ インパクトがあるから。。。
 ・ おおっ!て思ってしまうから。。。

 いっときの気持ちでデザインを決めてしまうのですね。

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 何度も勾配天井をつくってきて、今私が思うことは、緩(ゆる)やかな勾配の方が良いと考えています。
 緩やかな勾配は・・・
 ・ デザインに飽きがこない。
 ・ 長持ちする。
 ・ 穏やかな雰囲気になる。
 (・ その代わりインパクトは減ります。)

 緩やかな勾配天井にしたのが以下の図面。
 勾配は2/10。
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 展開図(という図面)だけで考えると次のようになります。
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 次の写真は上図の実写真。
 北側のキッチンは天井を低く・・・2m25㎝。低くすることがミソです。
 
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 反対側は以下のようになります。
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 【 仕様 】

 ・ 平屋建て
 ・ 構造は木造・特殊構法 (KES構法)
 ・ 壁・天井 プラスターボード厚12.5、ルナファーザー貼り水性塗料塗り、色・NT-1(竹中工務店色)
 ・ 床 オークフローリング (佐藤工業)

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