湯がたっぷりの風呂をつくらない理由

 浴槽にはいったいどれくらいのお湯が入っているのか。
 湯量によって水道料金もガス代も違ってくる、という話し。
 
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 TOTOの「サザナHDシリーズ」の湯量表を見ると以下のようになっています。
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 ユニットバスの大きさ、1.6m×1.6m(いちばん普及しているタイプ)の場合、赤印あたりが一般的な浴槽です。
 湯量は158リットルほど。(以下、図版はすべてTOTOカタログから)
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 ユニットバス1616タイプの図面。
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 冒頭の湯量表を見ると、浴槽のタイプによって湯量はバラバラ。
 が、ザックリ言うと・・・普通の住宅では180リットルくらいの湯量が標準的ではないだろうか・・・、と私は思っています。
 180リットルは私の基準値。
 それより多ければ+(プラス・贅沢)側、少なければ-(マイナス・節約)側・・・という基準。

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 以下はTOTOのラフィアシリーズ。
 浴槽が丸形と角型の場合。
 
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 丸形は湯量、170リットル(と書いてあります)。
 角型は235リットル。
 65リットルも違っています。
 角が丸いと・・・、また、ちょっと小さいだけで湯量がまるで違ってきます。

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 ある建て主さんはたっぷりの湯がご希望でした。
 で、写真のヒノキの浴槽をつくった。
 1.5m×1.0m×0.4m(有効水深)の浴槽・・・容量は600リットルあります。
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 600リットルの湯量って、基準値180リットルの3.3倍。
 これほどの湯量・・・家庭用の給湯器では沸かせないのです。
 180リットルを沸かすのに普通の家で20~30分かかりますから、3.3倍分を沸かすには1時間半ほどかかるし、沸かす間に湯が冷めるので、また時間がかかります。
 小規模旅館ほどのボイラーが必要。

 今の季節、水の温度は10℃くらい。
 10℃を40℃にするには大きなエネルギーが要ります。
 しかもほぼ毎日入るのだとすると(風呂好き)、湯がたっぷりの風呂・・・は、一般家庭ではあり得ない話しなんです。
 180リットルとは牛乳紙パック、180杯分です。
 写真の浴槽600リットルは・・・600杯分。

 では写真の家ではどうしたのか?
 別荘地だったんです。温泉が引いてあったので可能だった。

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 思うに、市販の浴槽はよく考えられています。
 見た目の湯面は広くタップリ感があり、それでいて底面を小さくし、角を丸くしている。
 節約思考がハッキリ見て取れます。
 湯量たっぷりのように見せる工夫。。。意外に湯は多くない。
 

 参考資料
 お風呂のタイプと湯量について(TOTO)
 https://jp.toto.com/products/bath/sazana/parts/bathtub.htm

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