家の寿命表

 住宅を設計するとき、新築住宅の寿命表をつくることがあります。
 内部資料です。
 新しく建てる家はその後、何年間建ち続けるか・・・みたいな表。

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 家は建て主の年齢とともにステージが変わります。・・・予想のグラフ。
 (耐久性の話しではありません、建て主の寿命との関係です。)
 
 国の資料があるわけではないのですが、僕は、今建てる新築住宅の寿命は60年ほどではないかと考えています。
 60年だと仮定して描いたのが上のグラフです。

 建て主、40歳のとき、子どもが10歳。そのときに新築住宅を建てた場合。
 すると、新しい家での子育て期間は15年間。(子どもは25歳で独立すると仮定。)
 その後、建て主55歳から70歳までは熟年期間15年。
 老後は90歳までとして20年間。
 残りの10年間は建て主が亡くなっているので空き家。

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 このグラフは40歳で家を建てた場合です。
 50歳、60歳で家を新築した場合には、空き家になる期間は20年~30年となります。
 
 空き家になったときはどうするか。
 ・ 子どもが(孫が)暮らす
 ・ 賃貸住宅として市場に出す
 ・ 転売する(日本では中古市場が無し)
 ・ 再び新築する

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 こちらは滅失住宅の築年数(住宅解体時の寿命)を国際比較したもの。(有名な表です)
 平成29年発表なのですが、内容は古い。でもこれが最新版のようです。
 日本の解体住宅の平均寿命は32年だそうです。
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 なぜ、この表が有名かというと約30年くらいで建てては壊す日本の住宅政策はオカシイ、と国際的に言われたから。。。。
 そのたびに資源を使うので省エネではないと言われたから。。。

 次の表は(こちらも有名な表)中古住宅の市場グラフ。
 日本では中古住宅の取引が15%だというもの。
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 冒頭のグラフで空き家になったとき、売りに出そうとしても中古市場が日本には無いので結局は売れないということになります。
 (20~30年後には家が無価値になってしまうから。まだまだ住めるのに・・・。)
 
 新築住宅の寿命。
 50年後は誰が住んでくれるのか・・・、という話し。

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