家が分からない時代

 この間、知人の設計者に言われました。
 私の事務所がどのような家を建てているのかホームページ(以下HP)で見ると分からないのだそうです。
 「一軒の家をまとめて紹介していない」というものでした。

 確かに、それはそうです。
 僕はひたすら建て主さんの家を隠し、意図的に分からないようにHPをつくっていますから。

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 例えば1億円くらいの住宅の場合。
 間取りがこんな風で、このように出来上がっていて、外観の写真は・・・こんな感じ、、、という風にHP上に載せると、個人が特定されやすい。
 そんな公表は今や出来ないと感じます。

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 2・30年前はのどかでしたね。
 そこそこの家ができ、雑誌に載せるとなると・・・建て主さんは喜んだものです。
 私はこんな家をつくったぞ!・・・みたいな。

 今は逆です。

 ・ 狙われる。
 ・ 反感を買う。
 ・ セコムやアルソックで必死に防衛しているし。。。。
 ・ 本人も豪華な家だと思っているけれど、できれば外観は質素に見せたいくらいですから。
 
 どうしてそんな社会になってしまったのかと思います。
 公表したいような家は、公表できなくなりました。

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 住宅展示場がいちばん良い家?、豪華な家?、だと考えている人も多いと思います。
 今の展示場は成金的すぎると思います。暮らしが見えません。 

 情報が溢れているようですけれど・・・家は公表されなくなりました。
 肝心かなめなところはネットに載ってないと思います。

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