3つの緑

 住宅の緑を設計するとき、緑を3種類に分けて考えています。
 1)個人的な緑
 2)社会的な緑
 3)生態系の緑
 分けて考えると庭の設計はやりやすくなると感じます。

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 ■1)個人的な緑

 花、香り、いろどり、美しさ、は個人的な趣味性の問題です。
 自分の好きな庭づくり、園芸品種を植える。
 誰でもが最初に考える緑です。

 
 ■2)社会的な緑

 以上とは別に、景観の緑とか、防犯の緑、、、観光誘致の緑など個人的ではない緑があります。
 ステイタスとしての緑もここに含まれると思います。
 例えば、フェンスや塀をつくるのに、植栽をしてから後退させてフェンスをつくる、という方法はステイタスや資産価値と関係があり、趣味性の高い緑とは異なっています。
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 また、社会的な緑は一定以上の「量」と関係があるように思います。
 ヒートアイランド緩和、大気の浄化、雨水の貯留には、緑の量が関係します。


 ■3)生態系の緑

 昨今、自然回復が言われるようになり、緑は「量」の他に「質」が求められるようになりました。
 昔は街路樹にソメイヨシノの桜を植え、桜並木ができたと・・・それはそれで良かったのですが、今ではソメイヨシノは品種改良された「木」であることの方が問題になります。
 魚で言えば「金魚」のような存在。
 金魚をいくら増やしても生態系が改善されないように、ソメイヨシノは生態系改善に役立たない、と考えられるようになりました。

 この考え方は潜在自然植生と言います。
 もしヒトがいなかったら、その場所に元来ある気候・立地によって生じる自然植生を植えよう、というものです。
 郷土種とも言えます。

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 3つの緑を知ってみて、冒頭の個人的な緑を考えてみると、庭の設計は変わります。
 こちらは芝の変わりに「雑草」張りを行なった庭です。
 原っぱに生えているような植生は郷土種ではないかと考えた庭。
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 こちらは東京ディズニーランドに植えられている日本原産植物です。
 (出典:東京ディズニーリゾート/植物ガイド/講談社 より)
図1.jpg


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