隠し○○は今でもつくりますーー2006-03-01(水曜)雨

 江戸時代の住宅についてテレビが採り上げていました。
 「ほぅ、こんなところに隠し階段がある」
 それは2階に上がる秘密の階段。床の間の掛け軸のところを開けると、階段が現われる仕組みでした。

 ちょっと、楽しいですね。
 シャーロック・ホームズなどでは、本箱が反転すると・・・秘密の通路が現われる、なんて。。。

 てなわけで、クライアントの中にもそういう「楽しいこと」を考える人がいます。
 「あのね、コバヤシサン、秘密の階段つくれないかな」
 「誰にも気づかれない、階段」

 ええっ!・・・と驚く、僕。
 「敷地は100㎡しかないですよぉ」
 「子ども室も造れないと言っているのに、もう一つの階段だなんて・・・」
 「無理です、無理、無理」

 こうして僕は、クライアントの夢を壊しているのです。
 敷地にゆとりがありません。費用にもゆとりがありません。今は、セチガライことになっています。

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 秘密の部屋、隠し階段。
 その僕でも、隠れた○○を設計することがあります。
 その○○というのは、金庫です。ちょっと分からないところに隠し金庫。
 床板を上げると、中に金庫のダイヤルが見える。押入れの奥の壁をまさぐると、扉が開き、金庫が現われる。
 5軒くらいの家につけました。

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 秘密!?っていうのは・・・それが秘密になる社会背景があるのでしょう。
 階段や通路が秘密だったのは、「襲われること」があったのかもしれません。その逃げ道。
 隠し金庫は、そういう意味で今の社会背景を感じます。

画像


 川越の町屋です。
 大火が多かったそうです。それで、入り口付近に1m角ほどの穴が開いていました。その穴の地下に4畳ほどの部屋があります。
 火事になると、その穴に重要書類や家財を投げ入れ蓋をして逃げるのだそうです。鎮火したあとの被害を最小にする隠し部屋だそうです。

 パニックルームも設計したことがあります。
 その方は金融業で「悪者」だったらしいです。襲われるのではないかと心配されていて、それで非常時に逃げ込む地下室を考えました。(パニックルームは映画でもありましたね) 
 パニックルームは実現しませんでした。その人はかなりの悪者で、僕も付き合いきれずに降りてしまったからです。

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