建設費用の支払い方 3/3
今回は現場の出来形(現場状況)に見合った工事額を支払っていく方法です。
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前回のおさらいです。
建設業界に多い(多かった)建て主の支払い方は図3です。
次に住宅メーカーなどに多い支払い方は図4-1、図4-2です。
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今回説明する出来形で支払う場合は図5のようになります。
一目瞭然、図5では建て主の先払いがないことが見て取れると思います。このグラフでは工事の出来具合に相当する分を毎月支払っていくことを表し、合理的です。
図5、建て主の利点は?
万が一、建設会社が工事途中に倒産しても建て主の被害が最小に押さえられるという点です。
では、この支払い方は建設会社にとって不利なのか?という疑問がわきます。
ところが意外にも建設会社にとって、この支払い方はアリガタイ面もあります。
毎月工事費用を回収できる。
最後の残金が少ない。
(建設会社にとって、最後の残金が多いのは問題があります。万が一、建て主とトラブルが起きたとき、工事費の残金回収ができない場合があるからです。)
よって、図5の支払い方は建て主にも、建設会社にも利点のある支払い方(だと、私は考えています)。
当事務所はこの図5の支払い方をときどき行っています。
■ 例1
図5の通り支払う。
■ 例2
第1回目 工事着手金を50~100万円ほど払う。
第2回目以降は図5の通り。
■ 例3
図5の通り支払うのですが、毎回現場出来形の80%を支払う、という契約にする。
つまり、工事支払い契約というのは「建て主」と「建設会社」の交渉で決まるというわけです。
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「支払い方の交渉?なんて・・・建て主側ができるわけがない」
普通の人はみなそう思っています。
でも、まともな報酬をもらっている設計者は、その交渉も業務の一部なんです。




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