建築家の履歴書

<GA 小林>

 磯崎新氏(建築家)が日経新聞にずっと連載していた「私の履歴書」(30回)が終わりました。
 たいへん面白い内容でした。特に・・・僕が疑問に思っていたことがはじめて分かったような気持ち。

 というのは、磯崎氏の初期の作品は僕にはよく理解できない建築が多かった。
 大分県医師会館(現存しない)などはこれがいい建物なのだろうか?と大いに思っていたものです。が、今回の連載で本人も「建物の不恰好さ」にびっくりし、医師会(建て主)にあっさり認められたことに驚いています。
 それでも仕事が舞い込んできて、パトロンに恵まれていくのですが、よほどカリスマ的な風貌があったのだと思わされます。
 
 群馬県立近代美術館の頃になってやっと建築家としての自信がついたらしい・・・のですが、磯崎氏はこの頃から建築がとてもうまくなっているように僕には思えていたのです。それまでの建築は僕には理解不能?。。。。他の多くの人もそうだったのに違いありません。
 建築を考えているようで、超建築を考えている都市計画的なデザイン。

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 写真は伊香保にあるハラミュージアム・アーク。磯崎氏の設計です。
画像

 この頃になると磯崎氏はたいへんうまくなっていて・・・建物は感動的でもあります。(磯崎氏の初期の建築には、考えさせられるけれど、感動的な建築がなかったのではないかと思っています。)

 最近、磯崎氏は昔ほど話題にならなくなったと思っていましたが(今は安藤忠雄が全盛?)、最終回記事の副題に・・・・「名誉も地位も財産も求めず」とあり、賞をもらわず、名誉職を断り、自由に生きているとのこと。
 人は晩年になると、名誉・地位・財産に惑わされダメになるからなのだそうです。
 面白い連載でした。

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この記事へのコメント

のん
2009年06月01日 22:32
名誉・地位・財産が無くても建築家には自らが設計した「建物」が後世に残るんですね。生きた証があるって素晴らしい生き方

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