雪降ろしをすればいい?

<GA 小林>

 このような屋根を折板屋根といいます。(吊構造です。)
 また、このように梁の部分から飛び出して建築物をつくる状態を「跳ね出し」といいます。
 
画像

 (プライバシー問題から背景をぼかしたので模型写真のようにみえていますが・・・)以前に設計した住宅、ガレージの屋根です。
 これまで車2台分のガレージだったところを、今回3台分に増やすことになって・・・1台分巾を広げることになりました。

 この跳ね出しは当時(15年前)構造上ギリギリでした。ギリギリというのは跳ね出し距離が限界、という意味です。
 今回、再びこの形をつくろうとしたら、メーカーは「まったく無理」だとの回答です。
 
 たった15年間のあいだに基準がずいぶん変わるものだと思いました。
 「15年前は大丈夫だと言っていたじゃないですか」
 「いや、今はダメなんです」

 「計算上は大丈夫ですが、他のメーカーで『雪が降ったとき』その積雪荷重で折れたことがある。だから今はもうやらないようにしているのです」

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 15年の間に人間の知恵が進んだというべきなのか・・・、安心安全度が高まったというべきか・・・。
 勇気がなくなった、ともいえます。防御する体制が整ってきたので、もしものときの訴訟をすぐに視野に入れてしまいます。
 今・・・世の中の風潮は、全体的に安心安全度が高まっています。高まりすぎているのかもしれません。
 
 だから、ビートたけしさんのような人が出てきて
 「雪降ろし、すれば・・・いいのではないかい?」
 これがTVなら、視聴者はどっと笑って、そうだそうだと拍手喝采をするけれど、やっぱり今は、雪降ろしをしない人がいるかもしれない、という想定で考えるのだと思います。

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 構造設計事務所のMさんにもう一回構造計算をしてもらいました。
 すると、積雪60㎝くらいでアウトになるとのこと。

 設計監理をした住宅ですから、お客様のことはよく知っています。
 だから・・・この話しを説明しようと思っています。

 「雪が50㎝くらい積もったら、水をかけて雪を溶かして下さい」
 「雪降ろしをして下さい」
 そう説明をしてみて、無駄な過剰設計をやめようと考えています。
 東京地方で50㎝以上の積雪を考慮に入れるべきか否か。

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