「煮こみやなりた」さんの閉店
閉店するからとオーナーさんから連絡がありました。
煮こみやなりた(Google画像)
東京では超有名店。
予約が、4か月先まで取れないとか、半年先までとれないとか・・・滅多に入れないお店でした。
#
このお店の思想は一店舗目にあったと思います。
最初の店は、超狭く。。。。4畳半くらいしかなかった。
ボロボロのビルで治安が悪そうだし、隣にはエロ本屋さんがあった(と思う)ほど環境が悪かった。
超狭かったけど代々木駅(東京)から1分くらい、という至近距離(立地)を優先したオーナーの判断がよかった。
#
4畳半くらいしかないので、そこに客席を6人くらいとると、厨房は1歩も・・・歩けないほどの極小厨房になります。
そこで、逆引き設計をしました。
どんなに狭かろうと客席を優先。
普通、料理にこだわっているオーナーって、厨房の面積が大きくなるんです。どんどん客席が減ってしまい何のために店を開いているのか意味不明になります。
キーワードは「人が最大のインテリア」。
客席をぎゅうぎゅう詰めに設計。飲んでいるとき、満員電車みたいな。。。
(厨房は使いにくかっただろうなぁ、と思います。)
#
そこから移った二店舗目も同じ思想で設計を行いました。
「人は最大のインテリア」
またも、ぎゅうぎゅう詰めの設計。(それが今の店舗です。)
#
設計者からみると、店舗のオーナーが成功するか、成功しないか・・・は、設計をする前からおおよそ分かるものです。
成功するオーナーは考え方が「違うんです」。
例えば、パン屋さんを開業するとき。
「パン屋を開きます」、と言います。
「今度、パン屋をつくります」、とは言いません。
これが店舗の基本中の基本で、オーナーは「店を開く」ことを考えればいい。
建物を造ることは設計者が考えますから。。。
ところが、設計者と一緒になって間取りを考えたり、建築材料を考えるようなオーナーって、オーナーの頭の中が建築をつくることに考えが奪われてしまっていて、開店してみると、成功しないんですね。
#
「煮込みやなりた」さんは逆境のスタート、店として欠点だらけでしたが、結果は成功したと思います。
オーナーはずっと開くことを考えていたし、開き方に信念があった。
僕にとても影響を与えたオーナーでした。
煮こみやなりた(Google画像)
東京では超有名店。
予約が、4か月先まで取れないとか、半年先までとれないとか・・・滅多に入れないお店でした。
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このお店の思想は一店舗目にあったと思います。
最初の店は、超狭く。。。。4畳半くらいしかなかった。
ボロボロのビルで治安が悪そうだし、隣にはエロ本屋さんがあった(と思う)ほど環境が悪かった。
超狭かったけど代々木駅(東京)から1分くらい、という至近距離(立地)を優先したオーナーの判断がよかった。
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4畳半くらいしかないので、そこに客席を6人くらいとると、厨房は1歩も・・・歩けないほどの極小厨房になります。
そこで、逆引き設計をしました。
どんなに狭かろうと客席を優先。
普通、料理にこだわっているオーナーって、厨房の面積が大きくなるんです。どんどん客席が減ってしまい何のために店を開いているのか意味不明になります。
キーワードは「人が最大のインテリア」。
客席をぎゅうぎゅう詰めに設計。飲んでいるとき、満員電車みたいな。。。
(厨房は使いにくかっただろうなぁ、と思います。)
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そこから移った二店舗目も同じ思想で設計を行いました。
「人は最大のインテリア」
またも、ぎゅうぎゅう詰めの設計。(それが今の店舗です。)
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設計者からみると、店舗のオーナーが成功するか、成功しないか・・・は、設計をする前からおおよそ分かるものです。
成功するオーナーは考え方が「違うんです」。
例えば、パン屋さんを開業するとき。
「パン屋を開きます」、と言います。
「今度、パン屋をつくります」、とは言いません。
これが店舗の基本中の基本で、オーナーは「店を開く」ことを考えればいい。
建物を造ることは設計者が考えますから。。。
ところが、設計者と一緒になって間取りを考えたり、建築材料を考えるようなオーナーって、オーナーの頭の中が建築をつくることに考えが奪われてしまっていて、開店してみると、成功しないんですね。
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「煮込みやなりた」さんは逆境のスタート、店として欠点だらけでしたが、結果は成功したと思います。
オーナーはずっと開くことを考えていたし、開き方に信念があった。
僕にとても影響を与えたオーナーでした。
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